「はーい、今日も○○様の大切なワンちゃんをお預かりしますねー」
「いつもごめんなさいね。……あらあら、サキちゃんったら、本当に川田さんのことが大好きなのよね。飼い主の私が焼けちゃうくらい」
「いえいえ、このように人好きなワンちゃんに育ったのは、○○様の躾けの賜物ですよ。それでは、いってらっしゃいませ」
「キャンキャン!」
「おやおや、私の足に大切なところを押し付けて、もう我慢できないのですか?……分かりました、それではさっそく始めましょうか」
「ワン!……くぅ~ん」
「おやおや、お尻を撫でただけでもうお股がビショビショですよ。こんなに淫乱では、嫁の貰い手がないですよ」
そう言いながら、男は雌犬のたわわに育った胸を揉みしだいた。
「あん、あぉ~ん」
「あぁ、本当にあなたの胸は柔らかいですね。しかも、私の手を飲み込まんとするみたいにどこまでも食い込むくせに、少しでも力を緩めると私の手を弾き飛ばそうとする。あなたのいやらしさとプライドの高さがそのまま胸に現れているかのような。さすがは元わが国随一のスパイだった事はありますね……おっと、今のあなたにそんなことを言っても分からないのでしたね」
柔らかい周りとは明らかに硬度の異なる先端を、指でくりくりと弄ぶと、それだけで、サキと書かれたプレートのついた首輪を嵌められた元女スパイは愛液を秘所から大量に溢れさせた。
情欲に潤んだ目には、かつて幾多の困難な任務をこなしてきた優秀な女スパイの面影は欠片も残されてはいない。
ここにいるのは、ただの発情した雌犬のみ。
臀部から生えた尻尾は更なる快楽を得るように、雄をさそうかのように左右に振られていた。
世界の科学力の発達の結果、子供は人工培養で育てられるようになった。
それにより結婚や子育てという夫婦での共同作業がなくなってしまった結果、人は更に孤独になった。
孤独を癒すため、未だかつて無いペットブームが起きた。
その結果、人は貴重な輸入禁止動物の密輸入などでは満足出来なくなり、最大の禁忌を犯した。
それは人をペット化することであった。
飼う者と飼われる者、人と人ならざるものという、新たなヒエラルキーを見出した人間は、それに溺れていった。
このブームの中調教師と呼ばれる者が暗躍した。
美しい者、依頼があった者を、彼らは拉致し、ペットとしての調教を施した。
あまりにも発達した科学技術は獣の耳や尻尾などをペットに堕ちた人間に生やすことを可能とした。
調教師の技と科学技術の融合により、人は同属をヒトという地位から蹴落とした。
「それにしても、あなたの調教には梃子摺りましたねぇ。四つん這いにされ、尻尾と耳を生やされても尚抵抗を続けていましたからねぇ。さすがに首輪を嵌めたら大人しくなりましたけどね」
調教の終わりの証として、ペットには首輪が嵌められた。
首輪を嵌められると、それまでの調教で散々引き出された『獣』としての本能が理性を上回り、二度とヒトに戻る事は出来なくなるだけでなく、三大欲の内性欲が異常に強くなる。
一方で首輪を嵌められた元人間は、ヒトというものを絶対的な支配者とみなすようになるため、これでヒトに忠実な性奴隷が完成する。
とはいえ何の調教も施されていない人間に首輪を嵌めても何の効果もないため、そこは調教師の腕の見せ所なのである。
「さぁ、そろそろ御飯の時間ですね。どこにミルクを欲しいか自分で示してごらんなさい」
「あぅ~ん」
その言葉に雌犬は仰向けに横たわり、股を大きく開き、降参のポーズをとった。
ヒトとしての尊厳の欠片もない痴態に冷静を装っている男の逸物はこれ以上ないくらいに勃起し、ジーンズの中で大きくテントを張った。
「おやおや、涎をそんなにダラダラと垂らして、そんなに堪え性のない雌犬に躾けた覚えはないんですがねぇ。まぁ、いいでしょう。ちんちん!」
「ワン!」
雌犬はさっと立ち上がり、腰を低く落とし、股を大きく開いた。
秘所は待ちきれぬと言わんばかりに愛液を幾度と無く吐き出し続け、尻は小刻みに震えていた。
「いい子ですね、いい子にはご褒美をあげなければなりませんね。そのままの格好で、待て――よし!」
「きゃいん、あん、わぉ~ん」
男が逸物を秘所に挿入してやると、雌犬は歓喜の声を上げた。
これ以上無いくらいの大量の愛液でドロドロに溶けている秘所は簡単に男の物を飲み込んだ。
しかし、逆に抜こうとすると喰い千切られそうなくらいの膣圧が逸物に加えられた。
自分の形丁度に広がった雌犬の中を十分に堪能した後、
「さぁ、そろそろ出しますよ。たぁんと召し上がれ」
「あっ、あぅ、わ、わお~~~~~ん!!!!」
男は中に己の欲望を吐き出した。
その刺激に雄叫びを上げて雌犬は絶頂に達した。
意識はないはずなのだが、男が逸物を抜こうとすると、まるでそれを阻止するかのように中が蠢いた。
それでもどうにか男が逸物を引き抜くと、驚くべき事に男の放ったものは一滴も垂れてくる事は無かった。
満足げな表情を浮かべて眠る雌犬の頭をそっと撫で、体をタオルで拭いてやってから、男は部屋を後にした。
「サキちゃーん、お迎えに来たわよー」
「ワンワン、わぅ~ん」
「ほら、やっぱりワンちゃんにとっては飼い主が一番なんですよ。それでは、また何か困った事があったらいつでも仰って下さいね」
「ええ、ありがとう。それじゃあ」
こうして調教師川田実の一日は終わりを告げた。
終わり