エリスの謹慎が終わった。
今日からエリスは元の職務に戻るのだが元々エリスは近衛騎士だから緊急に派遣しなくては成らない任務が無ければフェリシアと常に一緒だし、例え奴隷で無くなってもエリスはどんなに恥ずかしい命令もフェリシアの口から出たら従うので大して変わりは無いのだが・・・・・。
今日もエリスはフェリシアと同じベッドで目を覚ますと何時の間にか新しい鎧が一揃いテーブルの上に乗っている事に気付いた。
金の唐草模様の縁取りの入った白銀の鎧はフェリシアからのプレゼントだった。
「気に入ったかしら?前の鎧、痛みが激しかったので謹慎中に作らせたんだけど。」
エリスはフェリシアの前に畏まるとフェリシアの足の甲にキスをする。
エリスがフェリシアに対して行う感謝の表し方だった。
「早速着てみなさい。絶対に似合うわから!」
そう言ってエリスを着替えさせる。
二人とも最近はベッドには全裸で入るからフェリシアも当然、裸なのに全く気にしていなかった。
「着替えの手伝いは私達、侍従の仕事ですよ?」
ジニーが言ったが聞き入れなかった。
自分の着替えも、そっちのけで「私の楽しみを奪わないでっ!」と言い放つ。
確かに新しい鎧はエリスに似合っていた。
フェリシアはエリスの首から奴隷の証である皮の首輪を外すとプラチナの首飾りを締める。
「いいこと?これは、この皮の首輪と同じエリスが私のモノである証ですからね?今度無茶をする前にこれを見て貴女が私の所有物で有る事を思い出しなさい。私の宝物を二度と傷つけない様に・・・・・」
そう言うとエリスの首筋に接吻をする。
「今日は早めに帰って来なさい。今夜もタップリ可愛がって上げるから・・・・・・・」
エリスは耳まで紅くなった。
さて、それから五日後の夜の事である。
「遅い!遅いわよエリスッ!」
フェリシアは憤慨していた。
エリスの謹慎が解けてからと言うものフェリシアはエリスと一度もベッドを共にして居なかった。
この所、毎日エリスの帰りが夜中を過ぎているのだ。
「陛下、東の国の剣豪じゃ無いのですから・・・・・」
侍従の少女が言ったが無視して言葉を続ける。
「レイッ!エリスの謹慎中にそんなに仕事が溜まっていたの?」
フェリシアは侍従の少女レイに詰め寄った。
フェリシアより幾分背が低く、黒髪を短く切り揃えた少女が無表情で答える。
「自分には判りかねます。」
レイが無表情なのはいつもの事だし、彼女に何も落ち度は無いのだがフェリシアは今日、虫の居所が悪い。
「何でよ!貴女は普段、何でも知っていて何時でも私に助言してくれるじゃない?」
八つ当たりも良い所であるが確かにレイは唯の侍従で無かった。
元はフェリシアを暗殺に来た忍者である。
エリスに何度も叩きのめされた上フェリシアに「今度来てエリスに敗れたなら私に忠誠を誓いなさい!」と無理矢理約束させられたのだ。
自分を殺しに来たアサシンを配下に加えるとは良い度胸をしていると言えた。
しかしフェリシアは当時国内に子供を買い取って暗殺者にしたてる狂信的な宗教集団が居るのを知っており、そんな子供達を罰する事が出来なかったのだ。
結果はエリスの圧勝!レイを足掛かりにフェリシアは宗教集団を殲滅してレイはそのままフェリシア専属の忍者に成ったのだ。
「流石にエリス様の御仕事の内容までは存じません。御命令なら調べましょうか?」
無表情で言葉を紡ぐレイ。だがフェリシアは意地の悪そうな笑みを浮かべると、
「フ~ン、レイ!貴女、カッコつけて無表情を気取っててもエリス同様、私にカワイイ所を見られている事を忘れてる様ね?」
途端にレイの頬が紅く染まった。
レイは最後にエリスに破れた晩、フェリシアとエリスに嬲りまわされたのだ。
イヤ二人にと言うには語弊が有るかも知れない。
エリスは嫌々フェリシアの命に従っただけで「言う事を聞かせるにはコレが一番良いのよ!」とフェリシアが率先して殆ど一人で嬲っていたのだから。
「何で話がソッチに来るのですか?その事は忘れて下さい!」
だがフェリシアはレイを無視した。
イヤ窓の外、大通りを走る馬に注目したのだ。黒い馬に跨って疾走する人物は・・・・・
「アレはローザじゃない?エリスが帰って来ないのに副団長のローザが?レイ悪いけどローザをお茶に招待して!」
「御意!」
短く応えるとレイは窓から飛び出した。
帝国一の忍者であるレイならスグにローザを連れて来るだろう。
フェリシアは別の侍従にお茶を用意させた。
「御免なさい、こんな遅くに呼び止めて。」
フェリシアが謝るとローザは笑いながら否定した。
「遠乗りから帰って来て咽が乾いてました。ありがたく頂戴します。」
つまりローザは遠乗りから帰って来られる程、早く仕事を終わらせてるのだ。
ローザの性格からエリス一人に仕事をさせて先に上がる筈が無い。
フェリシアの笑顔が引き攣るのを見てレイは唾を飲み込んだ。
「エリスが20日も謹慎しては仕事が大変でしょう?書類が大分溜まってたんじゃ?」
ローザはお茶から口を放すと、
「そりゃ酷い!確かにアタシは陛下やエリスの様に頭は良くないけど無能じゃ無いでしょう?エリスの直筆のサインが要る書類が数枚・・・・・・・・」
そこでローザは、ようやくフェリシアの表情に気が付いた。額に青筋が浮いている。
「つまりエリスは私に仕事と嘘を吐いてコソコソ何かしているのね!」
怒りのオーラが立ち上る。ローザはレイに聞いた。
「エリス、帰って来てないの?」
レイは黙って首を振る。
「アノ娘、私に内緒で何をやってるのっ!」
ローザは慌てて助け舟を出す。
このままではエリスの身が危ない、違った意味で・・・・・
「ア、アタシの知らない書類が有るのかも・・・・・・」
フェリシアはローザをキッと睨んだ。
「ローザも知らない書類が存在するの?」
有る訳が無い。
一つの軍団に団長と副団長が居るのは団長の補佐や、団長であるエリスに万が一のことが有った時の代理でも有るのだが、その他にも汚職の防止の為と言う面も持っている。
知らない書類や内密な書類が存在して良い筈が無いのだ。
ローザが消えそうな声で、
「アリマセン・・・・・・・」
と言った。フェリシアは即座にレイに命じる。
「レイッ!悪いけどエリスが何をやってるのか見て来て!」
レイは頷くとスッと消えた。
ローザは場を和まそうとフェリシアに軽口を叩いた。
「陛下はエリスが浮気でもしていると御思いですか?」
「馬鹿言わないで、そんな事有る筈無いわ!でもね・・・・・・・」
フェリシアの顔が引き攣っている。
「私に嘘を吐くのは絶対に許さないんだから!」
ローザは溜め息を吐いた。
フェリシアの怒りは収まりそうも無い。
これでエリスの運命は決まったような物だった。
程無くしてレイが帰って来た。
そして報告を聞くとローザが笑い出す。
「そりゃ、陛下に言えないですよ。エリスを責めては可哀想だ。」
流石にフェリシアも呆れていた。
「そんなに沢山来るの?エリスにラブレター・・・・・・・」
レイは正確に報告した。
「ハイ、はっきり言って凄い量です。元々エリス様は国民から人気が高かったのです。陛下よりも・・・・」
フェリシアは少しムッとする。
「昔から何通かは届いてましたが、ここの所毎日数十通届きます。前から凛々しいエリス様は人気が有ったのに、陛下がアラレモナイ姿でエリス様を連れ回して以来、数は跳ね上がりました。その時の恥らってる姿がファンの保護欲を駆り立てたようで、特に女性からと言うのが・・・・」
フェリシアが怒鳴った。
「何それ!エリスが私と恋人なのは皆知ってるでしょう?」
レイが反論する。
「お忘れですか?陛下が昔、誰でもエリス様にも告白して良いと公言した事を・・・“私達の間に割り込めるならヤッテ御覧なさい!”そう言いましたよネ?」
フェリシアは唸った。
「じゃあエリスはラブレターの返事を書いてるの?」
レイは言わなくても良い事まで含めて応えた。
「ハイ、一通一通きちんと断る内容の手紙を書いてます。内訳は男性が20人、女性が60人ほど。その内、街娘が約10人、軍の同僚や部下が20人、貴族の子女10人に宮廷のメイドが10人・・・・」
「そう言えばアイツの謹慎が明けてから求婚の申し込みは両手じゃ足りないもんな。」
ローザがチャチャを入れるとフェリシアが切れた。
「もうイイです!ラブレター貰ってるのは問題じゃ無くて、私に嘘吐いたのが許せないの!」
だが、そこに居た人は誰も信じていない。
皆が「嘘つき、ヤキモチ妬いているだけでしょう?」と思っていた。
そして「今晩は陛下、荒れるぞ・・・・エリスも可哀想に。」とも思っている。
「レイ、エリスが帰って来たら、どんなに遅くてもスグに私の元へ来るように言いなさい。それから例の椅子をこの部屋に運び込んで!」
そんなフェリシアの様子を見て、ローザはこの後の“エリスの運命”を想像した。
そしてコソコソと部屋を抜け出した。
何も知らないエリスが宮殿に戻ったのは真夜中であった。
優しいが厳格な祖父に育てられたエリスは子供の頃から「手紙はキチンと直筆で書いて返事する。」と躾られて来たのだが、今後は流石に代筆を頼まざるを得ないだろう。
送られる手紙の数が半端では無いのだ。
厩に馬を戻すと馬番に手入れを任せる。
流石に自分で手入れをする体力は残っていなかった。
明日はフェリシアも仕事が無い筈だから未だ起きてるかも知れない。
挨拶に行こうか迷ってると後ろに人の気配を感じた。
剣に手を掛け振り返る。
「お帰りなさいエリス様、お疲れ様でした。」
レイが挨拶する。ホッとしたエリスはレイに言った。
「驚いた・・・貴女だったの?気付かれない内に背後に廻られたのは久しぶりよ。所でこんな遅く何か御用なの?」
レイは無表情で答えた。
「陛下が、“どんなに遅くても私の下へ来て頂きたい”そうです。」
エリスは苦笑する。
「ここの所、忙しさにかまけて放って置いたから御立腹ね?身を清めたらスグ伺うと・・・・・・・」
「先に御連れする様、言われています。」
エリスは以外だった。
「そ・・・う、分りました。」
夜伽の相手をさせるなら身を清めてから呼ぶべきだ。
しかし考えてみればフェリシアは昔からエリスの汗の匂いを嫌がらない。
むしろ恥ずかしがって嫌がるのはエリスの方だったから、放って置いた御返しに嫌がる自分を責め嬲りたいだけかも知れなかった。
そんな風に勝手に思い込んで居るとレイは小さな声で、
「御愁傷様です。」
と独り言を言ってしまう。
「何か言ったの?」
レイは慌てて否定する。
「何でも有りません。失礼しました。」
何も知らぬはエリスだけで有った。
ノックをしてフェリシアの寝室に入るとフェリシアは椅子に座ってお茶を飲んでいた。
エリスを見るとニッコリ微笑む。
「お疲れ様、お仕事が忙しいみたいね?」
その笑顔だけでエリスは疲れを忘れる。
だがその下に隠れている黒い陰謀にエリスは気が付かなかった。
「この所、雑務が多かったので・・・・・」
エリスは促される侭に椅子に座った・・・途端に手首と足首に枷がはまる。
エリスは立ち上がろうとするが手遅れだった。
「陛下っ、コレは一体・・・・・・・」
うろたえるエリスを眺めながらフェリシアはエリスの後ろに回り込む。
「エ~リ~ス~ッ、私に嘘を吐くとはイイ度胸してるんじゃないの?」
エリスの顔がみるみる青くなった。
フェリシアが何を言いたいのか理解したのだ。
「陛下、私は・・・その・・・・・」
「失礼します。」
そう言ってレイはエリスの腰と太腿に皮製のベルトを架け、椅子に押し付けるように固定する。
「申し訳アリマセン。陛下の命なので・・・・・」
レイが放れるとフェリシアはエリスの正面に立ちエリスを睨み付けた。
「さてとエリス、私に嘘吐いて何をしてたのかな?」
知ってるくせに尋問する。
エリスは素直に白状するべきだったが、遂言い訳をしてしまった。
「イエ、実は私用が・・・・・」
これがフェリシアの怒りに油を注ぐ。
「フ~ンどんな用が有ったの?」
「それは・・・その・・・・・」
こう言う時に誤魔化す才能に恵まれていない。
エリスは素直に白状し謝れば良かったのだ。
エリスは返答に詰まると布を引き千切る音が響いた。
エリスは一瞬自分の着衣を千切られたかと思ったがフェリシアは椅子を覆っていた飾りの布を引き千切ったのだ。
「私はエリスの事は何でも御見通しよ!エリス、恋人でも私に嘘を吐いた娘は厳しい御仕置きを受けるの!自分の腰掛けている椅子の下を御覧なさい。」
エリスは首を回す。
確かに奇妙な椅子だった。
布で覆われて判らなかったが、椅子は鉄製の大きな籠に背もたれと肘掛が付いている感じだった。
鉄籠の上に板を乗せその上にお尻を乗せている。
そして籠の中には・・・・・!
籠の中に何が入って居るのか理解した時、エリスの顔から血の気が引いた。
奥歯がカチカチ音を立て体が震えだす。
鉄籠にはエリスが最も恐れている物が収まっていたからだ。
「エリスが二度と私に逆らわない様に作らせたのよ。これで御仕置きされると判ってたら貴女も二度と逆らわないでしょう?こんなに早く使う事に成るとは思わなかったけどね。背もたれに仕掛してあるの左の飾りを倒すと枷が飛び出して右の飾りを倒すと・・・・・・」
鉄籠からシュルシュルと触手が動く音がする。
エリスは余りの恐ろしさに失禁してしまった。
「貴女のお尻の下に穴が開いて籠の中のマンイーターが貴女に襲い掛かる仕組みなのよね・・・・・アラ?エリスッたら怖くてお漏らししちゃったの?」
余りの恐ろしさに何も言えなかったエリスだったが、ココに来て我に返った。
「アアッ陛下、どうか御許し下さい。こんなのは幾等何でも酷すぎます・・・・・・・・」
フェリシアは背もたれの飾りに手をかけると押し倒す。
「素直に謝れば許す積りだったのよ?」
お尻の下に穴が開きエリスの体が少し沈んだ。
その途端穴から触手が溢れ出す。
「キャアァーーーッ!イヤッイヤァーーーッ!たっ、助けて、助けて下さい。陛下御願いです!」
エリスは身をよじって逃げ様としたが両手足首の枷に腰と太腿をベルトで固定されては上半身しか動かせない。
下を見るとお尻の両脇と股間から細い触手が溢れ返っていた。
「陛下許して下さい。陛下を騙す積りは無かったんです。ただ・・・グッ!イヤァーーーッ!」
ビッと音がするとエリスは絶叫し、ビクッと痙攣した。
エリスのショーツを突き破りマンイターの捕食用の触手がアヌスに捻り込まれたのだ。
エリスはフェリシアに泣きながら謝る。
「ゴメンナサイ、ゴメンナサイ。陛下どうか御許しください。本当に陛下を騙そうなんて思ってなかったんです。ただ・・・ヒッ!イヤダーーーッ!入ってくる、奥まで入って来るぅ!」
マンイーターの触手は突き破ったショーツの穴からドンドン潜り込んで来た。
やがてアヌスの奥まで触手が入ると肛門の内側で膨れ上がった。
「ヒッ、ヒィーーーッ!痛い痛いよう・・・ゴメンナサイ陛下、もう嘘は吐きません。だから、だから勘弁して下さい。アウッ、陛下ァ・・・・・」
哀れな恋人の姿を見てもフェリシアは許す気は無かった。
イヤ代えって「もっと虐めたい!」と言うサディステックな欲求が沸々と沸き起こる。
フェリシアはエリスに言い放った。
「ダ~メッ、マンイーターの樹液を浣腸されて・・・・・・・」
その時熱い樹液がエリスのお尻の中に注ぎ込まれる。
「深く反省をしなさい。私の気が済むまで・・・・・・」
そう言うとフェリシアはエリスの着衣の胸元に手を架けて一息に引き千切った。
植物だって立派な生物である。
近年植物にも意識があるなどと研究されてるし、体温だって存在する。
森に雪が降り積もっても先に樹木の根元から大地が覗くのはその為だった。
だがマンイーターの体温は普通の樹木より桁外れに高く40度近くもある。
しかも、その中に貯蔵される樹液は酸味を帯びており40度の樹液を注がれるのは結構キツイ拷問だった。
エリスの腸内にドクドクと熱い樹液が注がれる。
その度に悲鳴を上げて上半身だけ身を揺さぶるのだった。
「久しぶりのマンイーターの御味は如何かしら?タップリ味わって私に嘘を吐いた事を反省なさい。」
フェリシアはエリスにそう言うと唇を奪って舌を潜り込ませた。
「フッン・・・アフッ、陛下許して、アウッ御願いですから・・・・・」
フェリシアはエリスの唇を放すと今度は乳房を揉みながら桃色の小さな乳首を啄ばんだ。
「ア~ラ、エリスは私に嘘吐いた罰が、この程度で済むと思ってるの?」
エリスは泣きながら反論した。
「そんな気は・・・でも陛下だって、アヒィィィーーーッ!」
乳首を強く吸われて絶叫する。
「私が何なの?答えなさいエリスッ!」
「だって陛下はヤキモチ妬くと酷い事を、ヒイッ!む・・・昔、私がラブレターを貰ったら私を厩に連れ込んで縛って吊るしたじゃあ無いですか!アウッ・・・その上鞭で私のお尻を・・・・・・アアッ陛下!多過ぎます、このマンイーターは樹液が多すぎる!お尻が裂けてしまいます!」
だがフェリシアは両手でエリスの乳房を愛撫しながらエリスに尋ねた。
「それが言い分けなの?だから私に嘘を吐いても良いって言う訳?」
エリスは言葉に詰まった。やがて正面から覗き込む主に答える。
「そんな事はアリマセン・・・でも、でも・・・?!ウッアウウッああっ吸い込んでる。マンイーターが吸い込んでるーーーーーっ!」
エリスは痙攣するとガックリと上体を前に倒した。
長い金髪を前に垂らして顔が隠れているが荒い息はフェリシアにも聞こえていた。
フェリシアは侍従に目配せした。
「な・・・何?ヒャッ、アウッ・・・・」
エリスの肛門から触手が抜け落ちた。
すると侍従は拷問椅子から下の籠だけを外すとマンイーター毎、台車に乗せて部屋から運び出したのだ。
エリスはホッとした。あの恐ろしいマンイーターが居なくなっただけでも有り難い。
エリスは溜め息を吐く。
だがフェリシアのサディスティックな欲望はまだ収まって居なかった。
もう一度台車が近付く音を聞きビクンと跳ね上がるエリス。
恐る恐るエリスは後ろを振り返る。
其処には別のマンイーターが籠に入れられて近付いて来た。
マンイーターは生贄であるエリスの存在を感じ籠の中からシュルシュル音を立て触手を振り上げていた。
「甘いわよエリス!マンイーターは三匹も用意してあるの。貴女をタップリ鳴かせて上げる為に・・・・・」
エリスは金切り声を上げるが、無視された。マンイーターの籠がエリスの下に潜り込む。
「陛下、許して下さい。御願いですから・・・・・イヤッ、入って来る!またマンイーターの触手が・・・・・陛下っ、陛下ァーーーッ!」
エリスの下に籠が来るなり触手がエリスの菊花を突き破った。
うねりながら暴れる触手はエリスのアヌスに雪崩れ込んで来た。
「陛下っ!この触手は変です!細いけど奥まで、ずっと奥まで入って来て・・・アアーーーッ!ヤメテ、止めて下さい。御願いです!」
フェリシアはエリスの股間を覗き込むと、
「そうでしょう?リーザに品種改良させたのよ。お尻のズット奥まで入り込む様にネ!大丈夫マンイーターは自分の獲物に怪我をさせるほど馬鹿じゃ無いから。でもね・・・・・」
エリスは脅えながら主を見上げた。
「逆を言えば怪我をさせ無い程度なら、何処までも奥まで入って行くのよ。エリスはドコまで耐えられるのかしら?」
エリスのお尻に潜り込む触手は未だ止まっていない。
エリスは泣きながらフェリシアに訴える。
「ゴメンナサイ、嘘を吐いてゴメンナサイ。もう二度と陛下に嘘を吐きません。どんな事でも包み隠さず申上げます。だから・・・だからァ・・・・・・」
エリスはフェリシアに頼み込んだ。
その一言で若干フェリシアは機嫌を直したが、それでスグに許すほど甘くない。
「いいよ、許して上げる。でも・・・・」
エリスの耳を咥えながら耳元で囁いた。
「このマンイーターの食事が終わってからね!せめて、この子が貴女に注ぎ込んだ樹液を吸引するまで精々悶えながら反省しなさい!」
エリスはとうとう泣き出した。
「そんなエリスは、エリスはもう・・・陛下御願いです。エリスのお尻は限界なんです。」
樹液はグリセリンの様にキツイ。
エリスの腸壁は前のマンイーターの樹液でヒリヒリと染みてるのに続けて浣腸されるのは拷問以外の何物でも無いのだ。
「ダ~メ、我侭言ってると、もう一匹マンイーターを跨いで貰うわよ!どう?素直に御仕置きされる?それとも駄々捏ねてもう一匹マンイーターを味わって見たい?」
そう言われては逆らえない。
「アアッ、ゴメンナサイ陛下!もう駄々を捏ねませんから、もう一匹嗾けるのは許して下さい!いま触手を入れてるマンイーターを最後まで我慢しますから・・・・・」
エリスはフェリシアに頼み込んだ。
フェリシアは満足げに頷くとマンイーターが触手を膨らませ樹液を注ぎ込み始める。
「アアッ、如何か嘘吐きなエリスのお尻をこのマンイーターで懲らしめて下さい。アアーーーッ!!」
アヌスの中が熱く苦しくなって来た。エリスの長い夜は始まったばかりである。
マンイーターが吸引を終えるとエリスはグッタリと椅子の上で伸びてしまった。
フェリシアは枷を外しエリスを抱き起こすが、途端にエリスはフェリシアに抱き付いた。
「引っ張らないで、御願いですから引っ張らないでェ・・・・・・」
よく見るとエリスの肛門からマンイーターの触手が垂れ下がっていた。
普通は捕食を終わらせ満足したマンイーターは獲物から触手を抜き取って次の獲物を探すのだが、エリスは既に前のマンイーターに排泄物を吸い尽くされた所為で殆ど排泄物が残っておらずマンイーターは満足してないようだ。
だが括約筋の内側で膨らんでいる筈の触手の瘤は縮んでる様で引くとズルズル抜け落ちる。
「アアッ、引っ張っちゃ・・・引っ張っちゃ駄目ェッ!アヒィーーーッ、御願いです陛下、引っ張らないで下さい。アウゥ・・・・・」
哀願するエリスを横目で見ると、フェリシアはエリスの肛門からズルズルと触手を引き抜きながらエリスを言葉で責め立てる。
「如何エリス?私に嘘吐くのが、どんなに重い罪なのか思い知った?」
エリスは涙を流し、喘ぎながら答える。
「ヒィ、ハ・・・ハイ陛下。骨身に染みて思い知りました。ハウッ!ウゥ・・・エリスは本当に反省しています。グヒィーーーッ!」
エリスの泣いてる様を見てフェリシアも大分満足した。
だが此処で、もう一脅し忘れないのがフェリシアの怖い所である。
侍従の少女を呼ぶとエリスに聞える様に恐ろしい事を言い付ける。
「貴女達、念の為マンイーターを持って来て“拷問椅子”にセットして置きなさい。エリスの反省が足りない様ならスグに座らせるから・・・・・」
エリスは飛び上がって恐れ慄く、ブルブルと振るえながらフェリシアに懇願した。
「アアッ陛下、エリスは本当に反省しています!如何か、如何かもう・・・その椅子に座らせるのだけは御許し下さい!アヒィーーーッ!痛い、イターーーイッ!」
言い終わる前にエリスのお尻に鞭が叩き付けられる。
「ヤッパリ反省が足りないのかしら?イイ事、貴女がチャンと反省しているか如何かを見極めるのは私です!」
そう言われては何も言えない。
エリスはベットの縁にもたれ、触手が抜かれる感触に耐えている。
やがてチュルンと触手の先端が抜け落ちると、
「ハウッ!アウゥ・・・・・・」
と声を上げエリスは全く動かなくなった。
さすがにフェリシアも虐め過ぎたかと思ったが、自分に嘘を吐いたエリスを簡単に許す訳には行かない。
最も、そうでなければプライドが高いエンシェント・エルフの騎士で、しかも年上のエリスを恋人、ましてレズのネコには出来ないだろう。
フェリシアはグッタリしているエリスの股間にお尻の方から手を入れて優しくエリスの女を愛撫する。
「エリス・・・別に私は貴女が恋文を貰った事なんて全然怒っていないのよ。」
コレは方便だった。怒ってるので無くヤキモチを焼いているのだ。
「でもエリス、貴女は私に仕事と嘘を言ったわね?そんな事をしてイイのかしら・・・・・」
丹念にエリスの花弁を撫でながらエリスに問い詰める。
エリスの息使いが段々荒く成って来た。
「私は確かにヤキモチ焼きだから、嫉妬して夜に貴女を激しく責めるかも知れないけど・・・・・だからって私に嘘を吐いても良いのかしら?」
エリスは泣きながら答える。
「御赦し下さい。エリスは遂・・・・・エリスは髪の毛一本まで陛下の所有物です。陛下に嘘を吐くなど許されない事でした。陛下の御寵愛を良い事にエリスは・・・エリスはァ・・・・・・」
エリスは眼一杯に涙を貯めて自分の主を見上げる。
フェリシアは又してもサディスティックな欲望が燃え上がるのを感じた。
「それならエリス!貴女、自分で自分にケジメを付けなさい!私が納得する様に“反省してる意思”を私に示すのです。」
エリスは最初キョトンとした表情で固まってしまう。
フェリシアの言っている意味が飲み込めなかったのだ。
だがコクンと首を縦に振ると立ち上がり辺りを見回して・・・・・困ってしまった。
反省の意思を示すのなら自分で自分に罰を与えるのが一番だ。
だが如何すれば良いだろう?
まず、テーブルの上に先ほどフェリシアが自分のお尻を叩いた乗馬鞭が目に止まる。
自分の体が二つ有れば自分のお尻を厳しく鞭打って反省の意思を示せば良いのだが、そうは行かない。
自分で自分にケジメを付けて反省の意思を示すにはフェリシアに叩いて貰う訳にも行かないし、自分で自分を叩くには乗馬鞭は短く大した打撃を与えられない。
他に厳しい罰に該当するモノは無いだろうか・・・見回すとエリスの眼に拷問椅子が止まる。
エリスはハッとしてフェリシアを見た。
フェリシアはニコニコしながらエリスを見詰ていた。
エリスはフェリシアが自分に何をさせたいのか、やっと悟りガタガタ震え出した。
フェリシアはエリスに自分の意思で拷問椅子に座らせてマンイーターの罰を受けさせたいのだ。
「アアッ、陛下ァ・・・・・・・・」
「それだけは御赦し下さい。」と言う言葉を飲み込んだ。
フェリシアに嘘を吐いて不快にさせた御詫びをしなくて・・・・・それにコレはフェリシアに自分の反省と忠誠心を示す事にもなる。
「如何かしたのエリス?」
タイラントは無邪気な笑顔をエリスに向けた。
だが当のエリスの眼にはフェリシアは決して暴君に映っていない。
「何でも有りません。陛下コレが私の・・・エリスの反省です!」
エリスは拷問椅子に腰掛けると自分で背凭れの飾りを倒した。
途端、お尻の下の板に穴が開く。
溢れ出した細い触手がエリスの下肢を撫で上げ、一際太い触手が三度エリスの菊花を突き破った。
「ハウッ・・・痛ゥ、ウウッ・・・?グッ、ヒィーーーッ!」
そのマンイーターも品種改良されている様だった。
捕食用の触手は細身だったのだが、エリスの肛内に差し込まれると内側から押し広げる様に太く成ったのだ。
エリスは飛び上がると椅子の前に転がってしまう。
「アウッ、アアゥ・・・アグッ、クッ・・・ウウ、オオゥ・・・・・・」
エリスは立ち上がると、健気にも自分のお尻を椅子に押し付けるように、もう一度、拷問椅子に座り直し肘掛を堅く握り締めた。
「アグッ、オウ・・・!アヒィーーーッ!!」
樹液の注入が始まるとエリスは恥も外聞もなく、泣き、叫び、涙を振り千切って叫び続けた。
三度の樹液浣腸はそれほど辛く苦しかったのだ。
しかし、どんなに辛く苦しくてもエリスはキツク肘掛を握り、マンイーターが樹液を吸い尽くすまで立ち上がろうとしなかった。
三度目のマンイーターのお仕置きが終わった。
だがエリスは椅子から立ち上がる所かお尻を椅子に沈めたまま腰を動かすことも出来ない。
すると何時の間にかフェリシアがエリスの前に立ち手を差し出した。
「さあエリス、赦して上げるから私の手をとりなさい・・・・・」
エリスは手をとり引き寄せられるままにフェリシアに抱き付くとフェリシアからタップリと御褒美の接吻を与えられた。
「エリス、今度こそ“骨身に染みて反省した”わね?私に嘘を吐くのが、どんなに重い罪なのか・・・・・・」
フェリシアの胸に泣き顔を埋めながらエリスは答える。
「陛下に嘘を言う事が、どれ程に罪深いかは、本当に思い知りました。陛下、罪深いエリスを如何か御赦し下さい。」
その答えに満足するとフェリシアはエリスをベッドに横たえて、エリスの唇に人差し指を押し当て言い聞かせる。
「今度私に嘘を吐く時は、どれ程厳しいお仕置きが待っているのか良く考えて嘘を吐くのよ!」
エリスは反論した。
「そんな・・・二度と陛下に嘘は申しません。今回だって魔が刺しただけ何です。陛下信じて下さい。」
又、泣きそうな顔で訴えるエリスにフェリシアは笑い掛けた。
「冗談よ、私もエリスを信じているワ。さ~て、エリス覚悟しなさい。私は貴女に放って置かれて溜まってるの!一日分を三回として五日で十五回!これからエリスに私のミルクを飲んで貰うんだから。ココとお尻とお口でね!」
エリスは驚いて引き下がる。
「そんなっ、死んじゃいます!陛下、許して下さい!」
だが十五回は嘘でも夜明けまでエリスはフェリシアに犯し続けられる。
エリスの甘い鳴き声がフェリシアの寝室から響き廻った。
翌朝、昼近くにフェリシアが起きるとエリスは既に起きていた。
ベッドサイドの隣にあるテーブルでせっせと手紙の返事を書いているのだ。
「受け取らなければ良いじゃない。」
フェリシアは起き上がってエリスに言った。
「おはよう御座います陛下。でも知らない間に馬の鞍や書類に混ぜて有るのも・・・・・」
最もエリスの性格では手紙を突き帰せる訳がない。
フェリシアは苦笑しながら手紙を一通取り上げる。
エリスも流石にフェリシアを叱る。
「幾等陛下でも他人の手紙を覗くのはマナーに反しますよ!」
普段と打って変わって厳しい顔で叱り付ける。
だが生真面目なエリスを年下の恋人は笑い飛ばした。
「エリスッ!今晩も御仕置き決定よっ!私と貴女は他人じゃ無いでしょう?第一エリスは私のモノなのよ!そのエリスに手紙を出すなら私に見られる事位、覚悟するべきだワ!」
コレにはエリスも言い返せない。
苦笑いをして「仕方ないなァ。」と溜め息を吐く。
するとフェリシアが行き成り素っ頓狂な声を上げた。
「ウワ~~~ッ!何?これスッゴイ内容、流石に私も恥ずかしく成るワ!エリスッ何時もこんな内容なの?」
エリスも頬を紅く染めフェリシアに答えた。
「全てそうじゃ無いのですが・・・コレばっかりは“一言”言わせて頂きます。陛下が悪いんですよ!人前で私を・・・・・」
フェリシアはペロッと下を出し、エリスは攣られて笑い出した。
フェリシアが手紙を読み出す。
「この内容は・・・・・この宮殿の娘ね!何々、“決してエリス様に私の方を向いて欲しいなどと恐れ多い事は思って居りません。ただコノ思いだけでも知って頂きたくて・・・・・凛々しいエリス様の御姿に思いを抱きながら・・・・・毎夜毎夜、陛下との睦事に甘い御声を聞き熱くなった自分の身体を慰め・・・・・最近では陛下に御仕置きされるエリス様の悲鳴にこの手でエリス様を虐めたいと言う欲望が・・・・・・・・・・・・・・”・・・・・凄い内容・・・・・でも余り学の無い娘ね。一つ間違えればこの文面、相手の怒りを買うわよ!エリスを思う気持ちは分るけど・・・・・」
流石にフェリシアも顔を真っ赤にしていたが、それ以上に赤い顔をしてエリスがフェリシアの口を塞ぐ。
「もう読まないで下さいっ!私も恥ずかしいんですから!!」
更に他の手紙を漁ろうとするフェリシアにエリスが泣きすがった。
だがその時、其処に居た侍従の少女が行き成り真っ赤に成ってエリスに頭を下げる。
「エリス様っ、ごめんなさいっ!その手紙書いたのは私です!私、田舎から出て来たばかりで、学校もそれから行き始めたんで頭が悪いから・・・決してエリス様に無礼な事を言う積りは無かったんです許して下さいっ!」
この手紙を書いたのはこの少女だったのだ!
エリスも悟って紅くなり、フェリシアは一人笑い転げていた。
勿論その後、この少女に何等かの罰が施される事もなく、今でも王宮で勤めて居る。
続く