「ア・・・ウウッ・・・・・・・・・・・」
失神していたエリスは意識を取り戻す。
辺りを見渡すがドームには既に人気は無かった。
だが、未だに灼熱の痛みを湛えるヒップと痺れ付くアヌスが気を失う直前までの記憶をフラッシュバックさせる。
あの後フェリシアは自分で立って居られなくなるまでエリスのお尻を鞭で打ち続けた。
処刑人より遥かに小柄で非力であるフェリシアだったが愛しい恋人に鞭打たれる悲しみがエリスを追い詰めた。
結局、「これ以上は身体に障る!」とローザが止めなければ倒れるまで鞭打ち続けただろう。
更にその後マンイーターが吸引を始めた。
部下たちに観られながらも我慢出来ずに散々泣叫び、醜態をさらした上、失禁まで披露してしまう。
その上細い触手が尿道口に迄潜り込み嬌声を撒き散らしながら失神したのだ。
エリスは悲しくて泣き続けた。
痛いからでも恥を掻いたからでもない、愛しいフェリシアに此処までの仕打ちを受けた事が悲しかった。
ふと気が付くとローザが迎えに来てくれた。
「ホラホラ、可愛い顔が台無しだよ。」
そう言って涙を拭くと枷を外しエリスを開放した。
ローザはエリスより五つ年上だから部下など居ない時、エリスを妹の様に扱ってくれる。
「陛下がやっと機嫌を治された。もう勘弁してくれるってサ。」
それを聞いたエリスはローザに飛び付くとローザの膝に顔を埋めてワンワンと子供の様に泣きじゃくった。
エリスの鞭痕だらけのお尻にローザは膏薬を塗りながら「痛くないか?」と聞いた。
黙って首を振るとエリスは口を開く。
「陛下は本当に赦してくれたの?」
エリスも人目が無ければローザを姉の様に接する。
「まっ、ホントは未だ怒ってるさ。でも可愛い恋人を何時までも刑場にぶら下げていられないよ。」
それを聞きエリスはローザに泣き付いた。
「陛下が、フェリシア様がお怒りなのは今回の戦いの事なの?」
素っ気無くローザは答える。
「ああ・・・・・」
「何が悪いの?私はいつも陛下の事を・・・今回だって陛下が聖都を空けないようにって・・・・・・・」
バチーーーン
ローザの平手がエリスのヒップに炸裂した。
エリスは眼を白黒させる。
「自惚れるな、上手く行ったから議会で何も言われなかったが、今回の作戦はお前の先走りだ!」
エリスはローザの言葉を疑った。
エリスのお尻に平手打ちを叩き込みながらローザは続けた。
「潜入戦は良いよ。陛下を無暗に聖都から出さないというのも間違ってない。でもお前が自ら潜入する必要が何処にある」
エリスは口篭もった。
ローザの平手に更に力が篭もった。
「潜入するのもザイザルスを斬るのもゲルオハイン殿の自決を止めるにも指揮官のお前が直接する事は無いだろう?お前は騎士だ!潜入は忍者かシーフに任せれば良かったんだ。」
エリスはぐうの音も出ない。
更にローザの平手がエリスのヒップに降り注いだ。
「万が一、指揮官のお前が死んだら?一気に戦局は引っくり返るぞ!そしたら誰が一番悲しむ?それにお前が捕えられたら?後から来た陛下は恋人を人質にされても判断を覆す方か?血の涙を流しながらお前を見殺しにする命令を下さなければならないんだぞ!」
ローザは手を止めると咎める様に厳しい声でエリスを責めた。
「陛下に良い所を見せ様と先走ったろ。白状しな!」
エリスは仔犬の様な潤んだ目でローザを見上げると、コクンと首を縦に振った。
「お前の潜入を聞いて陛下は倒れられたんだぞ!」
エリスに衝撃が走った。
「陛下が恋人を叱る為だけに地下ドームの裁判を開くか?お前は軍規違反で罰せられたんだ。じゃ無ければアタシが止めてる。止めなかったのはお前がアレだけの罰を受けるべきだったからだ・・・・・・・」
「うわーーーーーんっ」
エリスは泣き崩れた。
自分がフェリシアを傷付けた事と、その事に気付きもしなかった事が悲しかったのだ。
エリスは延々と泣き続けた。
その間ずっとローザはエリスの背中を擦りながら抱き締めていた。
やがてエリスに呼吸を整えさせるとエリスの頭を子供にする様に撫でながら言い聞かせる。
「さあ、もう一度陛下に謝ろう?一寸辛いだろうけど今晩も夜伽の御相手でもしてさ、その時、心の底から謝るんだ。そうすれば陛下だって本当に赦してくれ・・・・・・」
だがエリスは首を横に振った。
「もう一度、もう一度私を鞭打ち台に繋いで下さい。」
ローザは驚いた。
「何を言って・・・・・・・」
「私は未だ罪を償ってないわ。明日の朝もう一度此処で罰を受けます。だって今日、私は罰を受けても陛下の仕打ちを理不尽に思って全然反省してない。だから、そうしなければ陛下に会わせる顔が無いの・・・・・・・」
ローザは返答に困った。
「お願いします!」
エリスの眼は本気だった。
フェリシアは階段を上がってくる足音を聞いて、きっとエリスが来たのだと喜んだ。
エリスは自分が怒っている理由を理解して謝りに来たのだろう。
勿論許して上げよう。
今晩は優しく介抱して上げる。
ひょっとしたら叱られた理由が未だ解らず聞きに来たのかも知れない。
そしたらお仕置きだ。
ベットの中で夜伽の相手をさせながらタップリと虐め抜いて言い聞かせて上げてから・・・・・。
どっちにしろフェリシアは許す積りだった。
だが「ゴツン、ゴツン」と言う無骨なノックを聞いてガッカリする。
このノックの仕方はローザだ。
「深夜遅く申し訳御座いません。」
ローザが礼儀正しく挨拶した。
「此処に居るのは侍従だけよ?堅苦しいのは抜きにしましょう。」
フェリシアは微笑んだ。
この王宮にフェリシアにとって姉妹同然の絆に結ばれた人間が五人いた。
ローザは勿論中に入っている。
海賊上がりの屈強な戦士ローザ、宮廷魔導師にして錬金術師のリーザ、剣と魔法を使いこなし軍師としても有能なエリス、皇帝にして最高位の僧侶「聖者」であるフェリシア、そして普段は侍従に紛れてるボディーガードの忍者レイだった。
年齢順に上げたらこうなるのだが、精神年齢はフェリシアが一番上だろう。
またフェリシアとエリスの関係は姉妹を通り越している。
「来たのがアタシで、さぞ御不満でしょう?」
意地悪くローザが聞くとフェリシアは口を尖らせた。
「意地悪っ!処で何の用?今日の地下での事、抗議に来たの?」
普通の帝政では滅多に考えられる事ではないがフェリシアは間違いを正してくれる臣下を宝だと思っていた。
従って部下に意見されるのも人道や常識に反しない限り大歓迎である。
「今回のエリスは確かに先走りました。一つ間違えれば戦局が引っくり返る判断、あの程度のお仕置きは当然かと・・・・・・陛下こそ顔が優れませんが?」
侍従から茶を受け取って言葉を続ける。
「解放された筈のエリスが顔を見せないからですか?」
舌をぺロッと出してフェリシアが答える。
「自分の過ちに気付けば謝りに来るわ。じゃ無きゃ何を怒られたのか聞きに来る。エリスってそんな娘でしょう?」
「まだ解放していませんよ・・・・・」
フェリシアは行儀悪く紅茶を噴き出した。
「開放し様としたら断られました。エリスは結局、私が教えるまで自分の過ちに気付けず"明日もう一度鞭打ちの罰を受けて反省するまで陛下に合わる顔は無い"と・・・・・・」
フェリシアはローザの眼を覗き込んだ。
「話したわね!私が倒れた事!口止めしたのに!」
ローザは、涼しい顔で答える。
「話しました。約束を破った事は謝ります。お怒りなら鞭打ちでもマンイーターでも罰を与えて下さい。しかし陛下の大事な御身体を二度と倒れさせる訳にいきません。エリスも陛下を倒れさせたのが自分だと解れば悲しみます。ならば同じ間違いを二度とさせない為にも・・・・・・・・・」
フェリシアは溜息を吐いた。
「分りましたローザの方が正しい!でもじゃあエリスは?」
「ドームの鞭打ち台の上で泣いてるでしょう。行ってらっしゃいませ。」
フェリシアはローザに舌を出す。
「ベーーーッだ。ローザの意地悪っ。侍従は来なくて良いよ。そうだレイ!地下に・・・・・・・・・。」
侍従の少女が答えた。
「仰せの通りに・・・・・・」
そのままスッと姿が消えるとフェリシアはニッコリ微笑んだ。
「エリス~~~ッ、貴女が思ってるよりも私の"お仕置き"は厳しいのよ!」
「ウウッ・・・グスッ・・・フェリシア様、ゴメンなさい・・・・・ウッ、ウッ・・・・・・・」
エリスは泣き続けている。
結局自分がフェリシアを傷付けた。
しかも自分で気が付けなかった。
その情けなさが悲しかった。
エリスの顔の下には涙で水溜りが出来ている。
「ゴメンなさい、フェリシア様、ゴメンなさい。エリスが・・・エリスが愚かでした。グスン・・・・」
この場に居ない筈の主人に謝り続けた。すると、
「だったら二度と心配させないでよ?」
フェリシアの声にエリスは硬直した。
涙を拭こうにも拘束されている。
フェリシアはエリスの枷を外した。
「陛下、御止め下さい。私は・・・」
フェリシアは無視して枷を外すとエリスのアヌスに指を捻じ込んだ。
「私に指図するのですか?」
指でエリスを責め立てながら詰問する。
「アア・・・めっ、滅相も御座いません。決してその様な・・・アゥゥ・・・でもエリスは未だ赦されるべきでは御座いません・・・・・・」
クチャクチャとエリスのアヌスを掻き回すと今度はもう片方の手で性器を嬲りだした。
「フェリシア様!エリスは、エリスは陛下に愛される資格など・・・アヒッ・・・」
卓越した指使いでエリスの性器とアヌスを翻弄しながらフェリシアは言った。
「決めるのは私です。エリスは私の命令に従えば良いのです。」
エリスが、また泣き出した。
「フェリシア様、フェリシア様ァ・・・・・・アウッ!」
「全く泣き虫ね、エリスは・・・・・・・」
そう言って涙を舐め取ると今度は乳首を交互にしゃぶり回す。
「アアッ・・・フェリシア様・・・どうか・・・どうか・・・愚かなエリスをお許し下さい。ヒィィィーーーッ!」
女の弱点を三箇所同時に責められてエリスは逝ってしまった。
だがフェリシアの責めは止まらない。
「許して下さいフェリシア様、どうかお許しを・・・アアッ私が愚かでした。あっ・・・また・・・堪忍して下さい・・・」
フェリシアは更に激しく責め立てた。
「チュバッ、恋人と、ペチョ、してのお仕置きは、チュルンッ、今日はコレで許して上げる。チュパ、明日は、ヂュルッ、皇帝としての、罰を与えます。潔く受けるのよ。イイ?」
エリスは息も絶え絶えに答える。
「ハイ、陛下を失望させない様に、あふっ、どんな厳しい罰でも潔くお受けしま、ヤンッアアッ、アッ、アッ、アアーーーーーッ!」
エリスはグッタリと動かなくなった。
フェリシアはエリスを後から抱きしめるとエリスに言った。
「恋人としてのお仕置きはコレで御終いです。二度と軽はずみな行動を取らない様に、さもないと次はもっとギャラリーが多い所で辱めますからね?」
その言葉にエリスはギョッとした。
見渡すと士官席に全て誰かが座っている。
慌てて胸と股間を隠す。
「レイに言って、暇してる忍者を全員呼んだのよ。エリスの恥かしい姿を皆で楽しんだわ。全然気付かなかったでしょう。今度私を心配させたら街中の公園でHなお仕置きするから覚悟するのね。」
そう言ってフェリシアは微笑んだ。
続く